おはようございます。
1月17日、
阪神淡路大震災犠牲者追悼の日、復興祈念の日。
30年経っても同じもの変わったものがあるのだと思う。
同じなのは、
失った人々は
帰らないということ。
私の生徒の人生も、
その瞬間に終わった。
亡くなった一人の生徒の友人、
太陽くんは、
発達段階的にピュアさを
残したままの生徒だったのだけど、
「会いに行ってあげて」と、
電話をくれた。
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真っ暗な道を
駆けつけた体育館には、
たくさんのご遺体が安置されていた。
今思えばありえない光景だけど、
当時は、あちこちの体育館や学校で、
見られた光景だった。
その時の私は、
現実感がなかった。
人間の持っている防衛反応
だったんだなあと思う。
阪神御影駅の高架下に
電車が置かれていたけど、
驚きもしなかったし。
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歩いて歩いて三宮からバスに乗っても、
渋滞で、いつ御影に着くかもわからないバスの中でかかっていたのは、
中島みゆきさんの「時代」だった。
泣けて泣けて仕方なかったな。
泣きながら過ごした日々だった。
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亡くなった生徒の他の一人の子との思い出は、
数年前に書いた。
今日は、体育館で対面した
あの子。
大人しくて、
いつも人の後ろに隠れて、
ニコニコとこっちを見ていた。
忘れてないよ。
あなたの笑顔と、
その控えめな感じ。
教師としての
温かい気持ちを育ててもらったよ。
ありがとう。
また会おうね。
いつか宙(そら)の上で。
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それまで、見ていてね。
ちゃんと生きられているかな、
私。
生かされた方に
なったのだから、
しっかり生きるね。
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宙で見守ってくれている、
待ってくれている
全てのあなたに、
合掌
この日、
命や人生について、
考えさせていただいて、
ありがとうございます。
これからも忘れない。
心に痛みを持って、
それでも生きていく。